5.3 東大/京大合格者が使用した英文法/英文解釈問題集ランキング

更新日 2021年4月10日


Ⅰ.英文法問題集ランキング:東大/京大受験者

東京大学、京都大学に合格した人で、二次試験で英語を使用した62人が使った英文法問題集ランキングを紹介します。


英文法問題集

東大/京大の英文法問題集 1位
Next Stage英文法語法問題(桐原)
  • 合格者の15%が使用(62人中、9人)。
  • 1474問(4th edition)。
  • ページの左に問題が、右に解説が載っていて、見やすいレイアウトです。
  • 問題は全て入試過去問で、文法や語法に加えアクセントや会話表現も載っています。
  • 基礎~標準の頻出問題はほとんどカバーしているという印象です。
  • ちょうどよい量で取り組みやすいことが、多くの合格者が支持した理由と思います。




合格した人と不合格だった人の問題集の比較

参考までに東京大学、京都大学に合格した62人だけでなく、不合格だった71人が使った英文法問題集も見てみます。










Ⅱ.英文解釈問題集ランキング:東大/京大受験者

『英文解釈』という言葉を聞くのが初めての方もいると思います。

『英文解釈』は、英文法と英文読解の間に位置し、英文法を駆使して正しく英文の意味を把握する技術、というイメージです。

英文法問題はどの文法がポイントになっているかは問題から明らかですが、長文読解の中ではどの文法のポイントを持ち出すかを判断しながら読んでいく必要があります。

その意味で『英文法』と『英文解釈』が区別されています。

例えば「英単語と英文法をマスターしたはずなのに長文読解や和訳の点が伸びない」という人は、取り組む価値があると思います。


ただし英文法と長文読解を高いレベルでやりこむことで、英文解釈問題集に取り組まないまま難関大に合格する人もいます。

ですから時間に余裕がない人は「長文読解に取り組む中で必要性を感じたら英文解釈問題集に手をつける」という方針もアリだと思います。




東京大学、京都大学の合格者で、二次試験で英語を使用した62人が使った英文解釈問題集ランキングを紹介します。



東大/京大合格者の英文解釈問題集 1位
ポレポレ英文読解プロセス50(代々木)
  • 合格者の10%が使用(62人中、6人)。
  • 英文50題、129ページ。
  • 他の英文解釈問題集に比べるとコンパクトにまとめられています。
  • 語り口調で、筆者の英文読解の思考を順に追っていくような形です。
  • 旧帝大/早慶などの過去問も出題され、かなりハイレベルであることから、文法を固めてからの方がよさそうです。
  • 重要な点がコンパクトにまとめられている点が多くの合格者に支持された理由と思います。




合格した人と不合格だった人の問題集の比較

参考までに東京大学、京都大学に合格した62人だけでなく、不合格だった71人が使った英文解釈問題集も見てみます。










Ⅲ.英文法/英文解釈問題集ランキング:その他の難関大合格者

主要な英文法問題集について、参考までに他の大学の合格者の使用率も見てみます。


英文法問題集は、どの大学でも『Next Stage英文法語法問題』(通称ネクステ)の使用者が多かったです。

取り組みやすいレイアウトで最初の1冊としても適していること、基本から標準レベルの文法問題が網羅的にカバーできることが、多くの合格者に支持を得た理由と思います。


次に使用者が多いのは『Vintage』です。

『Next Stage』よりもややレベルが高く、問題の種類も多めです。



英文法参考書については、どの大学でも使用者が少な目でした。

読みながら覚えるより、問題集を解きながら覚える方が効率的ですので、難関大の合格者も問題集中心で学習を進めているのだと思います。
<9.3 問題を解きながら覚えると効率が20%アップ>

もちろん全てをこなしたら力がつくと思いますが、時間が無ければ辞書的に使うのもオススメです。





次に英文解釈問題集について、参考までに他の大学の合格者の使用率も見てみます。

関関同立、上智MARCH、早慶の合格者は『ポレポレ英文読解プロセス50』の使用率がやや高かったです。

旧帝大/早慶などの過去問も出題され、かなりハイレベルですが、語り口調で筆者の思考の流れが追いやすいこと、他の英文解釈問題集に比べるとコンパクトにまとめられている点が、合格者の支持を得た理由と思います。


旧帝一工(東大/京大以外)や東大/京大の合格者になると、英文解釈問題集をやっていない人もいました。

教科数が多かったり、英作文やリスニングなどの対策も必要になるので、あまり英文解釈に時間を使えないのかもしれません。

時間に余裕がない人は「長文読解に取り組む中で必要性を感じたら英文解釈問題集に手をつける」という方針もアリだと思います。