3.8 早稲田(文系)の合格者が使用した古文問題集ランキング

更新日 2021年5月1日


Ⅰ.古文問題集ランキング:早稲田(文系)の合格者

最初に早稲田大学の文系学部の合格者で、二次試験で古文を使用した53人が使った古文問題集ランキングを紹介します。

なお、確認している範囲では、慶應大学に古文の問題はありません。



古文は、古文単語を除き、合格者が使った問題集にバラつきがあります。

従って「安定の1冊」が挙げづらいですが、参考までにいくつか紹介します。



古文 文法 問題集

ステップアップノート30古典文法基礎ドリル(河合)
  • 合格者の9%が使用(53人中、5人)。
  • 本編83ページ。
  • 30テーマについて、ポイント/基本ドリル/練習ドリルが2ページずつにまとめられています。
  • 受験に必要な古文文法の知識を網羅しつつ、最小のボリュームに抑えている印象です。
  • コンパクトにまとめられている点が、多くの合格者が支持した理由だと思います。
  • 古文文法の一冊目として活用するのもいいかもしれません。
  • 一冊目として活用する人は、一度で覚え切ろうとは思わずに、繰り返し演習しながら覚えることをオススメします。
  • 難しいと感じた場合は『望月光 古典文法講義の実況中継』『富井の古典文法をはじめからていねいに』など講義系参考書から始めるのもアリです。



古文 読解 問題集


古文上達 読解と演習56(Z会)
  • 合格者の9%が使用(53人中、5人)。
  • 176ページ、解説120ページ。
  • 30題+演習編26題。
  • 『入門編』は古文に関する考え方や知識、『基礎編』は短い問題文/全訳/解説/解答のセットになっています。
  • 解説がていねいで、古文を中級から上級に伸ばす問題集としては最適です。
  • 二次の古文が難しい人か、古文で高得点を取りたい人にオススメです。


マーク式基礎問題集古文(河合)
  • 合格者の6%が使用(53人中、3人)。
  • 147ページ、解説147ページ。
  • 第Ⅰ部は重要古語/語法の確認、第Ⅱ部は短めの問題文で基礎演習、第Ⅲ部は長めの文章での演習となります。
  • 基本的な内容から始まり徐々に難しくなっていくので、取り組みやすく力がつきやすい一冊と思います。



古文 単語

読んで見て覚える重要古文単語315(桐原)
  • 合格者の17%が使用(53人中、9人)。
  • 304ページ(2014年刊行版)。
  • タイトルは315語ですが、関連語と慣用句を含めると約600語です。
  • イラストがついていてイメージで覚えられるのと、語源の解説がついていて単なる丸暗記にならないことが多くの合格者が支持した理由と思います。
  • 何度も繰り返して覚えるのをオススメします。


古文単語ゴロゴ(スタディカンパニー)
  • 合格者の17%が使用(53人中、9人)。
  • 512ページ。
  • 単語量は565と充分です。
  • それぞれの古文単語にゴロがついており、下ネタだったり、少し無理のあるゴロもありますが、確かに忘れときに思い出すには有効なゴロかもしれません。
  • また単なるゴロだけでなく、語源もちゃんと解説されており、そちらを読んで覚えるのもありかもしれません。
  • その古文単語が使われている例文と、その例文における古文文法上のポイントがプチ解説されており、文法の復習にも使えます。
  • 手っ取り早く、楽しく覚えたい人にオススメかもしれません。




合格した人と不合格だった人の問題集の比較

参考までに早稲田大学に合格した53人だけでなく、不合格だった91人が使った古文問題集も紹介します。










Ⅱ.古文問題集ランキング:その他の難関大合格者

主要な古文問題集について、参考までに他の大学の合格者の使用率も見てみます。



古文読解問題集の使用者にバラつきがあり、これという1冊はありません。

あえて言うならば『古文上達シリーズ』の使用者がやや多かったです。

取り組みやすいレイアウトで、解説もていねいで、シリーズで順を追ってレベルを上げられることが合格者に支持された理由と思います。


古文単語については、どの大学でも『読んで見て覚える重要古文単語315』『古文単語ゴロゴ』の使用者がはっきりと多かったです。

『読んで見て覚える重要古文単語315』は、イラストがついていてイメージがしやすいのと、語源の解説がついていて単なる丸暗記にならないことが多くの合格者に支持された理由と思います。

『古文単語ゴロゴ』はそれぞれの古文単語にゴロがついており、楽しく覚えられることが多くの合格者に支持された理由と思います。

どちらを選ぶかは好みでいいと思います。


古文については、古文文法、古文単語、古文読解問題集1冊ずつ終えたら、早期に志望校の過去問演習に取り掛かり、本番と同じレベルで演習量をこなすのをオススメします。
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