5.10 東大/京大(理系)合格者が使用した化学/物理問題集ランキング

更新日 2021年4月30日


Ⅰ.化学問題集ランキング:東大/京大(理系)の合格者

東京大学、京都大学の理系学部に合格し、二次試験で化学を使用した26人が使った化学問題集ランキングを紹介します。

回答者が少ないですが、東大/京大に合格した人がどんな問題集を使ったのか興味を持つ人も多かったので、そのまま紹介します。



回答者がかなり少ないので、1位の問題集のみ紹介します。


化学 標準レベル問題集

東大/京大の化学問題集 標準 1位
セミナー化学基礎+化学(第一学習社)
  • 合格者の27%が使用(26人中、7人)。
  • 計1082問(プロセス141問、ドリル42問、例題62問、基本問題352問、発展例題47問、発展問題180問、総合40問、論述101問)。
  • 順を追って解けば必要な知識や考え方が網羅的に身につくようになっており、「解きながら覚える最初の1冊」に向いています。
  • 問題数が多いですが、知識問題も多いので、数学や物理と比べるとサクサク進めます。
  • 1巡目は解けなくても構わないので、間違えた問題を早いサイクルで繰り返して身につけることをオススメします。



化学 応用レベル問題集

東大/京大の化学問題集 応用 1位
化学 重要問題集(数研)
  • 合格者の46%が使用(26人中、12人)。
  • 267問。
  • 合格者の半数が使っており、特別なこだわりが無い限り使用を検討すべき問題集です。
  • A問題はMARCHや地方国立が多いですが、B問題は早慶や旧帝大の過去問も出てきます。
  • 頻出問題は網羅されており、この問題集の問題が解けるレベルになれば、早慶/旧帝/東工の過去問演習に入るには充分だと思います。
  • 間違えた問題に限って、3順こなすのを強くオススメします。








Ⅱ.物理問題集ランキング:東大/京大(理系)の合格者

東京大学、京都大学の理系学部に合格し、二次試験で物理を使用した23人が使った物理問題集ランキングを紹介します。

回答者が少ないですが、東大/京大に合格した人がどんな問題集を使ったのか興味を持つ人も多かったので、そのまま紹介します。



回答者がかなり少ないので、上位の問題集のみ紹介します。


物理 標準レベル問題集

東大/京大の物理問題集 標準 1位
リードα物理基礎・物理(数研)
  • 合格者の30%が使用(23人中、7人)。


物理 応用レベル問題集

東大/京大の物理問題集 応用 3位
名問の森物理 力学・熱・波動1(河合)
  • 合格者の26%が使用(23人中、6人)。
  • 73問。
  • 河合の物理における『エッセンス』⇒『良問の風』⇒『名問の森』の最難レベルです。
  • 問題の後にすぐ解答/解説がある形式です。
  • 地方国立を中心に旧帝、早慶、MARCHの過去問も織り込まれています。
  • 頻出の難問/良問がカバーされています。
  • この問題集にある問題をスラスラ解けるようになったら、旧帝/東工/早慶の過去問演習に取り組むのに充分なレベルになっていると思います。
  • 間違えた問題を繰り返し解いて、完璧にすることをオススメします。


東大/京大の物理問題集 応用 1位
名問の森物理 波動2・電磁気・原子(河合)
  • 合格者の30%が使用(23人中、7人)。
  • 67問。
  • (詳細は『名問の森物理 力学・熱・波動1(河合)』と同じなので省略します)


東大/京大の物理問題集 応用 2位
物理重要問題集 物理基礎・物理(数研)
  • 合格者の30%が使用(23人中、7人)。
  • 155問。
  • A問題(139問)は頻出・標準問題で地方国立問題過去問が多く、B問題(16問)は応用問題で旧帝大や東工大の過去問もあります。
  • 解説がややあっさりで、質問できる先生がいない人は注意してください。
  • この問題集にある問題をスラスラ解けるようになったら、旧帝/東工/早慶の過去問演習に取り組むのにも充分なレベルになっていると思います。
  • 間違えた問題を繰り返し解いて、完璧にすることをオススメします。









Ⅲ.化学問題集ランキング:その他の難関大合格者

主要な化学問題集について、参考までに他の大学の合格者の使用率も見てみます。


どの大学でも『セミナー化学基礎+化学』と『化学 重要問題集』の使用者が圧倒的に多かったです。

『セミナー化学』は入門問題から順にレベルが上がっていくので最初の1冊として最適で、かつ標準問題を網羅的に学べます。

『化学 重要問問題集』は、難関大に向けた応用問題がちょうどよい量でまとめられています。

これから化学の問題集を買うとしたら、まずはこの2冊を検討することをオススメします。

関関同立、上智MARCH、早慶、旧帝、東大/京大のどこを狙うにしても、この2冊を3巡回して完璧にすれば、過去問演習に入るには充分です。



早稲田/慶應、旧帝大/東工は『化学の新演習 化学基礎収録』『化学の新研究 理系大学受験』の使用者がやや多いことが分かります。

これはより難問に対応するために、より体系的な理解網羅的な知識が必要になるためと思います。

とはいえ、『化学の新演習 化学基礎収録』『化学の新研究 理系大学受験』の使用者が大多数なわけではありません。


王道のルートとしては、『セミナー化学基礎+化学』 ⇒ 『化学 重要問題集』 ⇒ 志望校過去問演習、をオススメします。

時間に余裕があって、化学で高得点を取りたい人か、純粋に化学が好きな人は『化学の新演習 化学基礎収録』『化学の新研究 理系大学受験』に取り組むのももちろんオススメです。




Ⅳ.物理問題集ランキング:その他の難関大合格者

主要な物理問題集について、参考までに他の大学の合格者の使用率も見てみます。


どの大学でも『物理のエッセンス』の使用者が多かったです。

前半は超基礎問題から始まるので「解きながら学ぶ一冊」として最適です。


上智MARCHの合格者の中では『良問の風』の使用者が圧倒的に多いです。

上智MARCHを狙うには『良問の風』を完璧にするのが、最短ルートだと思います。


早稲田/慶應、旧帝/東工、東大/京大となるにつれ『良問の風』の使用者が減り、『名問の森物理シリーズ』や『物理重要問題集』の使用者が多くなっています。

より難関大になるほど『良問の風』を飛ばして、『名問の森』や『物理重要問題集』に取り組んでいることが分かります。

早稲田/慶應、旧帝/東工、東大/京大を目指すには、『エッセンス』を終えたらまず『名問の森』か『物理重要問題集』にチャレンジして、難しければ『良問の風』を挟むのがいいと思います。