3.10 早稲田/慶應(文系)の合格者が使用した世界史問題集ランキング

更新日 2020年11月1日


Ⅰ.世界史問題集ランキング:早稲田/慶應(文系)の合格者

最初に早稲田大学、慶應大学の文系学部の合格者で、二次試験で世界史を使用した24人が使った世界史問題集ランキングを紹介します。

回答者が少ないため、参考までにご覧ください。





回答者が少ないですが、使用者が多い問題集だけ紹介します。


世界史 教科書/流れ参考書

早稲田/慶應の合格者 世界史参考書 1位
詳説世界史B(山川)
  • 合格者の63%が使用(24人中、15人)。
  • 462ページ(2017年刊行版)。
  • 定番・安定の一冊で、多くの学校で採用されている教科書です。
  • 何度も読み込み、問題集演習に入っても、忘れている箇所があったらこの1冊に戻って復習することをオススメします。
  • 授業の内容、問題集演習で間違えたところに、メモを書き足しておき、試験直前に通して見直すという使い方もオススメです。


早稲田/慶應の合格者 世界史参考書 2位
詳説世界史研究(山川)
  • 合格者の33%(24人中、8人)。
  • 576ページ(2017年刊行版)。
  • 『詳説世界史B(山川)』より深い内容を掘り下げ、歴史の「なぜ」や時代の横関係についても記載されています。
  • その点では知識問題対策だけでなく、論述対策の入口と捉えてもいいかもしれません。
  • 時間が無い人は辞書的に使ったり、問題演習をする中で間違えたところだけを確認するのもいいと思います。


早稲田/慶應の合格者 世界史参考書 3位
これならわかる!ナビゲーター世界史B 1 先史~中世ヨーロッパ史の徹底理解(山川)
これならわかる!ナビゲーター世界史B 2 アジア史古代~18世紀の徹底理解(山川)
これならわかる!ナビゲーター世界史B 3 近世の始まり~19世紀の徹底理解(山川)
これならわかる!ナビゲーター世界史B 4 帝国主義~現代史の徹底理解(山川)
  • 合格者の25%が使用(24人中、6人)。
  • 1:240ページ、2:264ページ、3:304ページ、4:272ページ(2017年刊行版)。
  • 流れを重視し、歴史の「なぜ」にも言及し、わかりやすくまとめられています。
  • 別冊で穴埋め形式の問題もあり、問題集としても使えます。
  • アンケートを取った24人で『詳説世界史研究』『これならわかる!ナビゲーター世界史B』の両方をこなしている人は一人もおらず、どちらかだけでいいと思います。



世界史 標準レベル問題集

早稲田/慶應の合格者 世界史標準問題集 1位
詳説世界史 ノート(山川)
  • 合格者の29%が使用(24人中、7人)。
  • 224ページ+解答24ページ(2017年刊行版)。
  • 『詳説世界史B(山川)』の流れに沿い、穴埋めしながら知識を覚える問題集です。
  • 基礎知識を網羅的に覚えるのに最適です。
  • 解きながら覚えることで、より定着しやすくなるはずです。
  • 間違えた問題を繰り返して、漏れなく覚えることをオススメします。



世界史 一問一答/用語集

早稲田/慶應の合格者 一問一答/用語集 1位
世界史用語集(山川)
  • 合格者の42%が使用(24人中、10人)。
  • 山川の公式サイトによると約5600の用語があり、かなりのボリュームです。
  • 一用語について、短い文章で簡潔に解説されています。
  • 分からない用語があったときに辞書的に使い、周辺情報を確認する、という使い方がオススメです。


早稲田/慶應の合格者 一問一答/用語集 2位
山川一問一答世界史(山川)
  • 合格者の33%が使用(24人中、8人)。
  • 296ページ(2019年刊行版)。
  • かなりのボリュームがあり、難関大向けと言えます。
  • 知識問題の復習として、スキマ時間を中心に少しずつ進め、何度も繰り返すことをオススメします。




合格した人と不合格だった人の問題集の比較

参考までに早稲田大学、慶應大学の文系学部に合格した24人だけでなく、不合格だった53人が使った世界史問題集も見てみます。









Ⅱ.世界史問題集ランキング:その他の難関大合格者

主要な世界史問題集について、参考までに他の大学の合格者の使用率も見てみます。

回答者が少ないので、注意してください。


流れ参考書と標準問題集では『詳説世界史B』『詳説世界史研究』『詳説世界史 ノート』の使用者が多かったです。

難関大を目指すにしても、むやみに難しい問題集をやればいいわけではなく、標準問題集をしっかりこなすのが大事なことが分かると思います。


応用・論述問題集は合格者が使用した問題集にバラつきがあり、これという一冊はありません。

例えば早慶の合格者は細かい知識を網羅的に覚えるための問題集に取り組んでいるのに対し、東大/京大の合格者は論述系の問題集を多くこなしている傾向があります。

言うまでもなく、これは志望校の過去問の傾向に合わせた対策をしているためと思われます。


細かい知識が必要になるのか、論述問題の対策が必要になるのか、また特定の時代に偏りがないか、志望校の過去問で傾向を確認してから応用・論述問題集を選ぶのが大事になります。