1.6 上智/明治/青学/立教/中央/法政(理系)の合格者が使用した数学問題集ランキング

更新日 2022年1月15日


Ⅰ.数学問題集ランキング:上智/明治/青学/立教/中央/法政(理系)の合格者

最初に上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の理系学部の合格者で、二次試験で数学を使用した78人が使った理系数学問題集ランキングを紹介します。


まずは標準レベルの問題集です。




続いて応用レベルの問題集です。



標準レベルの問題集は学校で指定されることが多いと思いますので、応用レベルの問題集についてのオススメの問題集を紹介します。


理系数学問題集 応用レベルⅠA

上智MARCH合格者の理系数学問題集 1位
【青チャート】チャート式 基礎からの数学I+A(数研)
  • 合格者の42%が使用(78人中、33人)。
  • 例題329問、練習問題329問、エクササイズ239問、総合演習59問、実践問題26問。
  • 例題でほとんどの典型問題がカバーされていますが、その分だけ問題数が多いです。
  • エクササイズや総合演習には旧帝大や早慶の過去問も出てきます。
  • 別冊の解答は特別ていねいではないですが、必要最低限の記載はあります。
  • 時間がない人は例題だけ、または苦手単元だけ取り組むのもオススメです。
  • 単なる解法暗記ではなく、例題の『指針』を覚えると類題への対応力が上がります。


上智MARCH合格者の理系数学問題集 2位
1対1対応の演習/数学I(東京)
  • 合格者の22%が使用(78人中、17人)。
  • 例題53題、演習50題。
  • 青チャートが典型問題を網羅的にカバーする問題集とすると、1対1対応は重要問題の解法指針をていねいに学ぶ問題集です。
  • 問題数を絞り、代わりに「要点の整理」や解答指針がていねい、そして解答の書き方が数学的にきれいでかつ実践的です。
  • この点が多くの合格者が支持した理由だと思います。
  • 例題は標準レベルが多いですが、演習問題は難問も含まれています。
  • 網羅性はないことから、応用問題集を1対1対応だけで乗り切る受験生は少な目です。
  • 青チャートなどの網羅的問題集から、さらに上のレベルにいくためのステップアップ問題集という位置づけになると思います。


上智MARCH合格者の理系数学問題集 2位
1対1対応の演習/数学A(東京)
  • 合格者の22%が使用(78人中、17人)。
  • 例題54題、演習54題。
  • (詳細は『1対1対応の演習/数学I(東京)』と同じなので省略します)



理系数学問題集 応用レベルⅡB

上智MARCH合格者の理系数学問題集 1位
【青チャート】チャート式 基礎からの数学Ⅱ+B(数研)
  • 合格者の53%が使用(78人中、41人)。
  • 例題420問、練習問題420問、エクササイズ269問、総合演習62問、実践問題20問。
  • (詳細は【青チャート】I+Aと同じなので省略します)


上智MARCH合格者の理系数学問題集 2位
1対1対応の演習/数学Ⅱ(東京)
  • 合格者の29%が使用(78人中、23人)。
  • 例題71題、演習71題。
  • (詳細は『1対1対応の演習/数学I(東京)』と同じなので省略します)


上智MARCH合格者の理系数学問題集 2位
1対1対応の演習/数学B(東京)
  • 合格者の29%が使用(78人中、23人)。
  • 例題59題、演習59題。
  • (詳細は『1対1対応の演習/数学I(東京)』と同じなので省略します)



理系数学問題集 応用レベルⅢ

上智MARCH合格者の理系数学問題集 1位
【青チャート】チャート式 基礎からの数学III(数研)
  • 合格者の42%が使用(78人中、33人)。
  • 例題293問、練習問題293問、エクササイズ240問、総合演習58問。
  • (詳細は【青チャート】I+Aと同じなので省略します)


上智MARCH合格者の理系数学問題集 2位
1対1対応の演習/数学III 微積分編(東京)
  • 合格者の21%が使用(78人中、16人)。
  • 例題75題、演習75題。
  • (詳細は『1対1対応の演習/数学I(東京)』と同じなので省略します)


上智MARCH合格者の理系数学問題集 2位
1対1対応の演習/数学III 曲線・複素数編(東京)
  • 合格者の21%が使用(78人中、16人)。
  • 例題36題、演習50題。
  • (詳細は『1対1対応の演習/数学I(東京)』と同じなので省略します)



理系数学問題集 応用レベル総合

上智MARCH合格者の理系数学問題集 1位
理系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B(河合)
  • 合格者の15%が使用(78人中、12人)。


上智MARCH合格者の理系数学問題集 1位
やさしい理系数学(河合)
  • 合格者の15%が使用(78人中、12人)。


上智MARCH合格者の理系数学問題集 3位
理系数学の良問プラチカ 数学III(河合)
  • 合格者の12%が使用(78人中、9人)。




合格した人と不合格だった人の問題集の比較

参考までに、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の理系学部に合格した78人だけでなく、不合格だった37人が使った数学応用問題集も見てみます。










Ⅱ.数学問題集ランキング:その他の難関大合格者

主要な数学問題集について、参考までに他の大学の理系合格者の使用率も見てみます。


どの大学の合格者でも『青チャートシリーズ』の使用者が多かったです。

特に関関同立、上智MARCH、早慶の合格者は使用者が多かったです。

これは、典型問題を漏れなく解けるようにすることが、二次試験の得点につながりやすいからかもしれません。


旧帝や東大/京大の合格者になると『青チャート』の使用者は減っていきます。

東大/京大の合格者に限っては『青チャートシリーズ』よりも『1対1対応シリーズ』に取り組んでいる人が多かったです。

これは難問対策として、体系的に解法のポイントを学ぶ必要があるためと思います。


総合問題集については使用者にバラつきがあり、これという1冊はありませんが、あえて言うならば『理系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B』の使用者がやや多かったです。

良問がコンパクトにまとめられている点が、多くの合格者に支持された理由だと思います。


それか、総合問題集を飛ばして、志望校過去問を問題集だと思って取り組むのもオススメです。

早めに過去問演習に取り組んで苦手な単元を見つけて、そこを『青チャート』『1対1対応』で埋めていく、という進め方も効果的です。
<8.6 過去問は早めに『見る』>
<8.8 難関大合格者は過去問から逆算する>