1.7 上智/明治/青学/立教/中央/法政(文系)の合格者が使用した現代文問題集ランキング
更新日 2022年1月15日
Ⅰ.現代文問題集ランキング:上智/明治/青学/立教/中央/法政(文系)の合格者
最初に上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の文系学部の合格者で、二次試験で現代文を使用した171人が使った現代文問題集ランキングを紹介します。
現代文は、語彙問題集を除いて合格者が使った問題集にばらつきがあります。
従って「安定の1冊」が挙げづらいですが、参考までにいくつか紹介します。
現代文読解 標準レベル
入試現代文へのアクセス 基本編(河合)
- 合格者の9%が使用(171人中、15人)。
- 190ページ(解説は別冊)。
- 問題は16題で、記述式の問題もあります。
- 現代文のカギとなる「構造をつかむ」に重点を置いた解説です。
- 解きっぱなしにせず、解説を読み込んで構造を掴み「なぜそれが答えなのか?」を説明できるようになったら力がつきます。
- 時間を空けて2回は繰り返すことをオススメします。
- 2回目は余裕を持って読解できる分だけ、構造をつかむのに意識を割けると思いますし、解説がより理解しやすくなります。
現代文読解 応用レベル
入試現代文へのアクセス 発展編(河合)
- 合格者の8%が使用(171人中、14人)。
入試現代文へのアクセス 完成編(河合)
- 合格者の7%が使用(171人中、12人)。
現代文と格闘する(河合)
- 合格者の6%が使用(171人中、10人)。
- 342ページ。
- 一部は「ことばをイメージする」で解説のみ、二部は「文章をよみつなぐ」、三部は「文章と格闘する」というテーマです。
- 徹底して「読み方」を意識した問題集で、構造の掴み方、答えのヒントの探し方がまとめられています。
- ある程度読み方を学んだ人には目からウロコかもしれませんが、初学者は根気強く繰り返し読み込むことをオススメします。
- 現代文の確実な力がつくことが多くの難関大合格者に支持された理由と思います。
現代文 語彙問題集
現代文キーワード読解(Z会)
- 合格者の27%が使用(171人中、46人)。
- 360ページ(2015年発行版)。
- 評論文重要語160語と、小説重要語50語。
- テーマごとに重要語がまとまっています。
- 重要語の意味だけでなく、背景にある思想/文化などを体系的に学べるのが特徴です。
- 難しいキーワードを扱う割には読みやすくまとめられており、合格者に使用者が多かったのも納得です。
合格した人と不合格だった人の問題集の比較
参考までに、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の文系学部に合格した171人だけでなく、不合格だった133人が使った現代文問題集も紹介します。
Ⅱ.現代文問題集ランキング:その他の難関大合格者
主要な現代文問題集について、参考までに他の大学の合格者の使用率も見てみます。
現代文問題集の読解問題集の使用者にはバラつきがあり、これという1冊はありません。
あえて言うならば『入試現代文へのアクセスシリーズ』の使用者がやや多かったです。
現代文のカギとなる「構造をつかむ」に重点を置かれた問題集で、解きっぱなしにせずに、解説を読み込み、構造を掴み、「なぜそれが答えなのか?」を説明できるようになったら力がつきます。
東大/京大(文系)の合格者は『現代文と格闘する』、『上級現代文I』、『上級現代文II』、『現代文読解力の開発講座』といった問題集をこなしている人が多かったです。
難度の高い問題集ですが、現代文の構造の読み方や、採点基準の立て方が身に付きます。
現代文を感覚で解いている認識がある人は、こうした問題集の解説を徹底的に読み込むと、客観的な解き方ができるようになると思います。
⇒<11.7 ゼロから始める現代文の勉強法>
語彙問題集に関しては、上智MARCH、早慶、旧帝一工の合格者は『現代文キーワード読解』の使用者が多かったです。
重要語の意味だけでなく、背景にある思想や文化などが体系的に学べるのが特徴で、何度も読み込めば読解の助けになるはずです。