1.8 上智/明治/青学/立教/中央/法政(文系)の合格者が使用した古文問題集ランキング

更新日 2021年5月1日


Ⅰ.古文問題集ランキング:上智/明治/青学/立教/中央/法政(文系)の合格者

最初に上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の文系学部の合格者で、二次試験で古文を使用した144人が使った古文問題集ランキングを紹介します。



古文は、古文単語を除き、合格者が使った問題集にバラつきがあります。

従って「安定の1冊」が挙げづらいですが、参考までにいくつか紹介します。



古文 文法 問題集

マドンナ古文 スラスラ読むための文法講座(学研プラス)
  • 合格者の8%が使用(144人中、11人)。
  • 247ページ。
  • 14章にわたって、主語の補い方、助動詞の解説、「なり」「に」「る・らる」の識別など、読解に必要な古文文法上のポイントが解説されています。
  • 1章につき13ページほどで、解説を中心に途中で練習問題があり、章末にそれなりに長い文章の古文読解問題があります。
  • 受験でどんな点が問われるか、などの解説も丁寧です。
  • ただし最低限動詞や助動詞の活動などを覚えてからでないと読むのに苦労するかもしれず、一冊目には向いていません。
  • 別の古文文法問題集で基礎を抑えた上で、得点を取りにいくためのポイントを抑える、という位置付けでの活用がおススメです。


ステップアップノート30古典文法基礎ドリル(河合)
  • 合格者の6%が使用(144人中、8人)。
  • 本編83ページ。
  • 30テーマについて、ポイント/基本ドリル/練習ドリルが2ページずつにまとめられています。
  • 受験に必要な古文文法の知識を網羅しつつ、最小のボリュームに抑えている印象です。
  • コンパクトにまとめられている点が、多くの合格者が支持した理由だと思います。
  • 古文文法の一冊目として活用するのもいいかもしれません。
  • 一冊目として活用する人は、一度で覚え切ろうとは思わずに、繰り返し演習しながら覚えることをオススメします。
  • 難しいと感じた場合は『望月光 古典文法講義の実況中継』『富井の古典文法をはじめからていねいに』など講義系参考書から始めるのもアリです。



古文 読解 問題集

古文上達 読解と演習56(Z会)
  • 合格者の8%が使用(144人中、11人)。
  • 176ページ、解説120ページ。
  • 30題+演習編26題。
  • 『入門編』は古文に関する考え方や知識、『基礎編』は短い問題文/全訳/解説/解答のセットになっています。
  • 解説がていねいで、古文を中級から上級に伸ばす問題集としては最適です。
  • 二次の古文が難しい人か、古文で高得点を取りたい人にオススメです。


古文上達 基礎編 読解と演習45(Z会)
  • 合格者の7%が使用(144人中、10人)。
  • 192ページ、解説96ページ。
  • 1章につき4ページ構成で、最初の2ページに文法上のポイントと文法の練習問題があり、次の2ページに古文読解問題があります。
  • 文法と読解のつなぎの問題集というイメージで、解きながら文法の知識が抑えられる印象です。
  • 古文文法を抑えた後の古文読解の1冊目として適しています。
  • 逆に、文法の解説や演習量は不十分であるため、全く古文文法をやったことがない人が一冊目にやる問題集としては適していません。




古文 単語

読んで見て覚える重要古文単語315(桐原)
  • 合格者の17%が使用(144人中、24人)。
  • 304ページ(2014年刊行版)。
  • タイトルは315語ですが、関連語と慣用句を含めると約600語です。
  • イラストがついていてイメージで覚えられるのと、語源の解説がついていて単なる丸暗記にならないことが多くの合格者が支持した理由と思います。
  • 何度も繰り返して覚えるのをオススメします。




合格した人と不合格だった人の問題集の比較

参考までに、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の文系学部に合格した144人だけでなく、不合格だった107人が使った古文問題集も紹介します。









Ⅱ.古文問題集ランキング:その他の難関大合格者

主要な古文問題集について、参考までに他の大学の合格者の使用率も見てみます。



古文読解問題集の使用者にバラつきがあり、これという1冊はありません。

あえて言うならば『古文上達シリーズ』の使用者がやや多かったです。

取り組みやすいレイアウトで、解説もていねいで、シリーズで順を追ってレベルを上げられることが合格者に支持された理由と思います。


古文単語については、どの大学でも『読んで見て覚える重要古文単語315』『古文単語ゴロゴ』の使用者がはっきりと多かったです。

『読んで見て覚える重要古文単語315』は、イラストがついていてイメージがしやすいのと、語源の解説がついていて単なる丸暗記にならないことが多くの合格者に支持された理由と思います。

『古文単語ゴロゴ』はそれぞれの古文単語にゴロがついており、楽しく覚えられることが多くの合格者に支持された理由と思います。

どちらを選ぶかは好みでいいと思います。


古文については、古文文法、古文単語、古文読解問題集1冊ずつ終えたら、早期に志望校の過去問演習に取り掛かり、本番と同じレベルで演習量をこなすのをオススメします。
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