3.5 早稲田/慶應(文系)の合格者が使用した数学問題集ランキング

更新日 2020年10月24日

Ⅰ.数学問題集ランキング:早稲田/慶應(文系)の合格者

最初に早稲田大学、慶應大学の文系学部の合格者で、二次試験で数学を使用した45人が使った文系数学問題集ランキングを紹介します。

まずは標準レベルの問題集です。





続いて応用レベルの問題集です。



標準レベルの問題集は学校で指定されることが多いと思いますので、応用レベルの問題集についてのオススメの問題集を紹介します。


文系数学問題集 応用レベルⅠA

早稲田/慶應合格者の文系数学問題集 1位
【青チャート】チャート式 基礎からの数学I+A(数研)
  • 合格者の36%が使用(45人中、16人)。
  • 例題329問、練習問題329問、エクササイズ239問、総合演習59問、実践問題26問。
  • 例題でほとんどの典型問題がカバーされていますが、その分だけ問題数が多いです。
  • エクササイズや総合演習には旧帝大や早慶の過去問も出てきます。
  • 別冊の解答は特別ていねいではないですが、必要最低限の記載はあります。
  • 時間がない人は例題だけ、または苦手単元だけ取り組むのもオススメです。
  • 単なる解法暗記ではなく、例題の『指針』を覚えると類題への対応力が上がります。


早稲田/慶應合格者の文系数学問題集 2位
Focus Gold 数学I+A(啓林館)
  • 合格者の20%が使用(45人中、9人)
  • 例題322問、練習問題322問、Step Up問題262問、章末問題45問、レベルアップ問題45問、演習問題51問。
  • 例題でほとんどの典型問題がカバーされていますが、その分だけ問題数が多いです。
  • Step Up問題はセンターレベルから旧帝早慶過去問も含まれます。
  • 章末や演習問題は旧帝レベルの難問です。
  • 解説はすごくていねいではないですが、基本が分かっていれば理解可能と思います。
  • 時間がない人は例題だけ、または苦手単元だけ取り組むのもオススメです。
  • 例題は難度別に☆~☆☆☆☆があり、まず☆と☆☆だけ取り組むのもオススメです。
  • 解答の丸暗記ではなく、解説にある『考え方』『focus』のポイントを徹底して復習すると類題への対応力が上がります。




文系数学問題集 応用レベルⅡB

早稲田/慶應合格者の文系数学問題集 1位
【青チャート】チャート式 基礎からの数学Ⅱ+B(数研)
  • 合格者の44%が使用(45人中、20人)。
  • 例題420問、練習問題420問、エクササイズ269問、総合演習62問、実践問題20問。
  • (詳細は青チャートI+Aと同じなので省略します)


早稲田/慶應合格者の文系数学問題集 2位
Focus Gold 数学Ⅱ+B(啓林館)
  • 合格者の18%が使用(45人中、8人)。
  • 例題423問、練習問題423問、Step Up問題305問、章末問題47問、レベルアップ問題35問、演習問題69問。
  • (詳細はFocus Gold I+Aと同じなので省略します)



文系数学問題集 応用レベル総合

早稲田/慶應合格者の文系数学問題集 1位
文系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B(河合)
  • 合格者の24%が使用(45人中、11人)。
  • 149問。
  • 地方国立大、旧帝大、一橋などの過去問です。
  • 良問がコンパクトにまとめられている点が、多くの合格者に支持された理由だと思います。
  • 解説はややあっさり目な印象なので、購入前に一応確認するといいと思います。
  • 間違えた問題を繰り返し演習することをオススメします。


早稲田/慶應 文系数学の王道ルート

まとめると早稲田大学、慶應大学の合格者で、最も多く使われた『早稲田/慶應 文系数学の王道ルート』は以下になります。





合格した人と不合格だった人の問題集の比較

参考までに早稲田大学、慶應大学に合格した45人だけでなく、不合格だった54人が使った数学応用問題集も見てみます。










Ⅱ.数学問題集ランキング:その他の難関大合格者

主要な数学問題集について、参考までに他の大学の文系合格者の使用率も見てみます。


どの大学の合格者でも『青チャートシリーズ』の使用者が多かったです。

難関大合格者といえども、特殊な問題集ではなく、知名度の高い『青チャート』などをしっかりこなしていることが分かると思います。


また『1対1対応シリーズ』については、文系学部合格者では使用者はやや少な目でした。(次ページにありますが理系学部合格者では使用者が多かったです)

文系の数学については、『1対1対応』で体系的な解法の立て方を学ぶよりも、『青チャート』や『Focus Gold』で典型問題の解法を漏れなく身につけるという対策が有効になるからかもしれません。


ただし『青チャート』の使用者はどの大学でも高かったですが、より難関大になるほど使用者が減る傾向があります。

代わりに難関大になるほど『文系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B』などの総合問題集の使用者が増えていく傾向があります。

東大/京大に挑むには、典型問題の解法を漏れなく身につけるだけでなく、総合問題の解法の組み立て方が重要になるからかもしれません。